船長失格の僕は教本を使っていちから勉強しなおします。

先日、船舶免許取得に向けて実技講習を受けてきました。
前日の睡眠は1時間。

午前中は学科講座をみっちり受け、昼からの実技でした。
フェリーや旅客船に乗ったことはあるのですが、ボートに乗るのは初めてで船酔いの心配もしながらの受講です。

最初にロープワークを教えていただきます。
「もやい結び」「クリーク止め」などいくつかのロープの結び方を習います。
眠さのせいか複雑なのか教わったそばから忘れていきます。

続いて発航前の前の点検の学習。
1.船体の点検
2.エンジンの点検
3.操縦席の点検
4.装備品の点検
といくつも覚えることがあるのですが、もともと記憶力が乏しいのに輪をかけて眠さ船の揺れが気になって全然頭に入ってきません。

さらにはトラブルシューティングということで、「スターターモーターが動かない時の対処法」や「エンジンがかからない時の時の対処法」なども習っていきます。
もうこのあたりから「今日は無理だな」と感じ始めます。
講師が何度も確認してくださるんですが、言われたそばから漏れなく確認することができません。
なんだか申し訳ない気持ちになってきます。

それでも講義は続きます。
船の操縦が始まります。
「発進、直進、停止」から始まり、「変針、旋回、蛇行」と続き、「人命救助」「避航操船」「離岸、着岸」とおよそ3時間操縦について習います。
リモコンレバーを前に倒せば前進し、後ろに倒せば後進します。
ハンドルを回せば曲がります。
仕組み自体は簡単なんですが、思ったように動きません。
・波や風の状況でまっすぐ船が進まない。
・変針も減速してからなのか曲がりながら減速なのか。
・停止の時はリモコンレバーをすぐに中立にするのか。

たぶん教わっているんだけど全然覚えられません。
これらの疑問も今になって「どうだっけ?」と思いつきますが、その時はだいたいで操縦していたかもしれません。
さらに人命救助とか蛇行とか、離岸・着岸になると、もうパニックです。
隣にいる講師に「中立にして」「もう少しハンドルきって」と言われるように操縦するのが精一杯です。

そんな状態のまま受けた実技審査はうまくいくわけもなく…
意気消沈、そして眠さマックスの状態で教室に戻り、追い打ちをかけるかのように学科審査が待ち構えています。
手応えを感じられないまま一通りの問題を解き終え早めに席を立ちました。

睡眠不足で船長は務まらないと強く思った一日でした。
体調不良、二日酔いの時も同じくにして、船長にならない(船の操縦をしない)決断も大切だと肝に銘じます。

実技講習の内容は教本で勉強します。

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